お仕事お疲れ様です!いつもお読みいただきましてありがとうございます。嘉麻市のホームページ制作会社『ネクストワンどっとコム』の原です。
今日の話は、YouTubeの「リアルバリュー」という番組から始まります。慶応大卒のピアニストが、大人のやり直しピアノのサービスを売り込む回です。それを見ながら「僕がこの人のホームページを作るなら、どう作るか?」を考えて、実際に形にしたのが「大人のセブンス」というサンプルサイトです。この記事の途中で出てきます。
つまりこの記事は、番組を見た → ストーリーの力を確かめた → 自分で作ってみた、という順番でできています。そのつもりで読んでいただけると、話がつながると思います。
トップページでも語っている、僕たちみたいな中小企業、一人親方こそ意識するべきダイレクト・レスポンス・マーケティング。
そして、そのダイレクト・レスポンス・マーケティングの中核でもあるストーリー。
ストーリーでいえば、僕も20代の頃から、かれこれ30年以上使っているムスクを扱っている「ボディショップ」の「誕生時のひょうたんからコマ」の話も、ストーリーそのもの。長いけど、今回の話とかなりつながってるので書く。
ボディショップ第1号店は、25ポンド(10万円以下)でロゴを作ってもらい、お金がなかったので友達に瓶詰めやラベル書きを手伝ってもらった。
お店をオープンする前に、すでに銀行の通帳の残高は10万円を切っていた。
店全体をダークグリーン(今のボディショップのコーポレートカラー)に塗ったのは環境へのメッセージでもなんでも無い。
当時(1976年)は『緑』は環境運動の象徴色でもなかった。
ダークグリーンで店内を塗ったのは、ダークグリーンが唯一、古い賃貸の店舗の壁のシミを隠せる色だったからだ。
配線が剥き出し、水道管が剥き出し、クロスも何もない、とてもお店として、誰一人選ばないような一室。
クロスを張り替えるお金もないが、黒はさすがに、、、という感じでダークグリーンにしたのだ。
そして、当時私が見つけた最も安い容器は、検尿用のプラスティックボトルだった。
でも、それも資金が無かったから買えず、仕方なくお客様が持ち込んだ瓶に商品を詰めていた。
環境問題が一般的になる前に、私たちは、資金の関係で「仕方なく」リサイクルや再利用をやっていた。
そう、やらざるを得なかったのだ。
つまり、私たちが過去を振り返り今の自分たちのブランドを見た時、成功した要因は『どれもお金がない』という事情から産まれたものだったのだ。
我が社のダークグリーンのコーポレートカラー、リサイクルの紙袋や容器。
コレらは「本来はお金さえあれば、ヤリたくなかったカッコ悪いこと」だったのだ。
(ボディショップ創設者、アニータ・ロディック)
めっちゃストーリーがあって、さらに好きになるんじゃないかなと思う。
実際、僕は20代からズッと浮気せず、ボディショップのムスク一択なので、40代の時にこの本を読んだ時は感動したし。
「カッコ悪いこと」こそ、AIが体験できない領域ってこと。
上記の記事でも説明したけど、「泥臭さ」「人に言えない体験」を全面に打ち出したのサンプルサイトが以下。
で、「ストーリー型ホームページ」の大事さ。HPのリニューアルを考えている方は、ぜひ検討して欲しい。僕と一緒に、心の中、深いところまでdigって強みを見つけて欲しい。
当然ですが、ストーリーをどこまで出すか?などは社長と話し合いながら詰めていきます。カルピスや焼酎の水割りのようなものです笑。
僕は、ストレートかロック寄りですが笑、個人や業種によっては逆効果(メッセージがボヤける)みたいなケースもありますし、あとは個人的な性格、こだわりの部分も大きいです。原液を薄めていく作業も腕の見せ所です。
とはいえ、DRMの要素(カルピスや焼酎)が、そもそも入っていなければ、それは『薄い』ではなくて『ただの水、つまり、マスマーケティング式のホームページ』です。
※ マスマーケティング:不特定多数に向けて、広く名前を知ってもらう売り方。DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)は、たった一人に向けて書き、反応を直接もらう売り方です。
今回はリアルバリューというYouTubeで紹介された、JAZZステップというアプリの回。
これは本当に「ストーリーの大事さ」が分かる良い例。
リアルバリューというYouTube。慶応大卒のピアニストが提案する「大人のやり直しピアノ」の回。
そして、今回リアルバリューのプレゼンテーターの高田さんのサービス「JAZZ-Stepアプリ」はコチラのサイト。

おこがましい気持ちではあるけど、やっぱりキャッチコピーがダイレクト・レスポンス・マーケティング的な視点ではない。完全な「マスマーケティング」視点、みんなに向けたメッセージ。
「好きな曲を、好きなように弾ける私へ」
「みんなに向けたメッセージは誰にも届かない。」はダン・ケネディの言葉だけど、抽象的、フワフワしたメッセージはダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)を勉強していないとまずアタマには浮かばない。
「いま、本当の自分になる」「ひとりひとりが輝ける未来に」みたいなのって、マスマーケティング、資金力があるところのみ許される。
「諦めないで! by 真矢みき」は、真矢みきだから、広告費や予算が潤沢にある「茶のしずく石鹸」だから許される。
「誰が?何を??」ってところ。ここがDRMの真骨頂。泥臭くてカッコ悪いからみんなやりたがらないけど。
僕がコンサルして、このJAZZステップを売るとしたら、、、って考えて作ったサンプルサイトが以下。

結局、この人は通らなかったけど、その理由を最後にマフィアが語るんだけど、最後、NGといった溝口さんが番組が終わる最後5分前に語ったこと。
君のプレゼンの中に、あんな動画が1分ぐらいので、すごい感動するものがあってこういう世界線を作りたい。僕たちは、音楽を通して人々に感動を与えたいとか、そういうことをメッセージとしてあった、の中での話(プレゼン)だったら、全然変わっていた(OKを出していたかも)

この「あんな動画」こそストーリー。


ホリエモンがピアノを始めるキッカケになった動画が「あんな動画」のこと。
娘の若いときに妻を亡くし、男手で一つで育ててきたお父さんが、娘に内緒で、娘の結婚式でカノンを弾くっていう動画。結婚式でカノンを弾くためにピアノ教室に通う、という動画。












当然、お父さん、付け焼き刃的にカノンなんて弾けるわけもなく、結婚式の本番で演奏が止まりまくり、間違えまくり。
不器用なお父さん、娘は「晴れの舞台で恥ずかしい、、」って思ってたんだけど、だんだん応援していくっていう心境の変化を見ることができる。






その「あんな動画」というのがコチラ。
ちなみに、この女優さん、最初の打ち合わせでは「泣く」という演技指導は無かったそうですが、感情移入して泣いてしまったそうです。そして、そのまま泣いているシーンが使われたそう。もう、このエピソード自体が「ストーリーの凄さ」ですよね。
人は感情で物を書い、機能で正当化する
これもダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)のセオリー。
こんなバカげた物を買った自分を認めたくない。「長い目で考えたらお得だから」「どうせコレ以外だと直ぐに壊れるから」「今回行かないと、仕事で二度と行けないかもしれないから」みたいな。
プレゼンターの高田さん。
「何から目線なんだよ」とツッコまれそうですが、そこは置いといて、オッさんのたわごととしてお聞きください(笑)
高田さん、慶應義塾大学から資生堂に入社して順風満帆のエリートコースを歩んできた方です。


リアルバリューは、ファーストピッチで、自身のビジネスのセンターピンを1分間でプレゼンをします。

この1分間の中で、高田さんはピアノの離脱する理由のみを語っている状態。
このファーストピッチの1分間が終わった後、高田さんの過去の経歴が分かってきます。
幼稚園の時からピアノを習い始め、ピアノが大好き。エリートコースを歩んでいたけど、ピアノに対して後ろ髪を引かれる思いをずっと持って生活することになる。

楽譜を読むのが難しくて挫折してやめた。本人の苦い経験。


現役で慶応大学に入学し、資生堂に入社。

そこで、このビジネス、この事業を立ち上げるきっかけになった出来事を経験します。
ジャズピアニストの演奏を初めて聴いて、自分が習っていたピアノと全く違うことに気づきます。




その時の感動は、「衝撃で呼吸をするのを忘れそうになる」位のもの。
臭いものに蓋をして、ピアノから逃げていた、みたいな自分の中の引け目とか負い目とかプライドとか、自尊心とかそういうものがいろんな感情でまざり合った瞬間なんじゃないかなと思います。「好きだからこそ」ですよね。
常識がくつがえった瞬間。自分の中の「ピアノとは」が崩れた瞬間。




ここも、タッパーとリスナーの実験と同じで、そもそも論として、このコードみたいな概念がない人がほとんどだと思う。「慣れすぎていて」「好きだから」当たり前と思っていること。
ピアノしてた人だったら「ピアノにもコードの概念」があることは知ってると思うけど、僕はこの動画をみるまで知らなかった(笑)
「ギター」と言われればそっか、そうだよな、って感じで。
僕が、サイトを作るのであれば、「当たり前を当たり前にしない」説明を載せるみたいなところも必ず意識している。
職人が当たり前に使う言葉、その業界でしか使わない言葉、そういったものすべて、「分かっていて当然でしょ」と情報発信者は思っている。
だから、それを言語化したり、そこを細分化して説明したりして、自分の商品やサービスのメリット、自分を選ぶ理由、というところをしっかりと打ち出すのもホームページ(サイトやブログの事)作成においては非常に重要なこと。


ギターはコードと言う概念は知っていたけど、ピアノもそうなんだ!と僕はこのリアルvalueのこの回を観るまで知らなかった。「ギター」みたいな感じで、身近なものに例えると「なるほど」と思えるもの。こういう「身近なモノ」「ユーザーが経験したコトがあるもの」等に置き換えて分かりやすく説明するというのも、ホームページとか、情報発信においては非常に重要な要素になります。
「相手は理解していない」「相手は自分のことに興味がない」こと前提で考えていくのが大事。
それを言語化していく、それをイメージさせるのがホームページの役目です。
これは、お客様の為でもあるし、自分自身の時間効率の為でもあります。1番初めから0から説明する、人が変わったら、また最初からリセットして説明する。これは非常に効率が悪い。
僕たち1人親方は特に「自分のリソースの切り売り」ですから、そういう部分を考えながら日々の仕事をしていくべき。それが本当のDX(デジタルトランスフォーメーション)化の目的だと思います。





ひょうたんから駒、ブレイクスルーの本当に良い例だと思う。
コロンブスの卵じゃないけど
「そうだ!ギターみたいにコードで教えればいいじゃん!コードで覚えればいいじゃん!そしたら絶対に挫折する確率も減るし、自分の好きな音楽で好きなように転送出来るから楽しくなるじゃん!まさにwant to(したい、なぜなら◯◯だから)じゃん!!」
ピアノ業界からしたら、高田さんはレネゲイド思考ですよね。
で、大事なことは「高田さんの挫折やコンプレックスから始まっている」というところなんですよ。じゃあ、その「挫折やコンプレックス」の経験というのは、絶対に語るべきところだと僕は思う。

そして、この僕にとってのセンターピンの話、収録前インタビューの話ですからね。こういうフランクなところで「本音」「心の底のコンプレックス」みたいな事を聞けるのが多い。そこを大事にしなければいけない。












大事なことは質ではなく「質の認知」
いくら良い商品であろうとも、知られていなければ存在しないのと同じ。
これはスティーブ・ジョブズが言ったことと言われているけど、ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)の根幹の考え方に通ずるところ。
職人や1人親方は「質」にこだわり、自分の仕事に誇りを持っているけど、ダン・ケネディは
起業家に職業は?と聞いたら、私は〇〇ですと答える。しかし、「◯◯をマーケティングして売る人間です。」が正しい。
とも言っているし、そういう目で、自分のサービスを俯瞰して考える必要がある。
職人気質であればあるほど、プロであればあるほど、「質」にこだわる。
「こんなにいい商品、良いサービス、美味しいものを出しているんだから、いつかきっと・・」
と思いがちだけど、「質の認知」の努力を怠れば、いつまでたっても「いつか」は来ない。
「せーの」で3人とも「50億!!」と言ったにも関わらずフェイクがいるということ。
これは、僕たちが本当に勉強になる部分だと思う。




で、1人だけフェイクを出していた溝口さんが、なぜフェイクを出したのか?というのが、冒頭の「あの動画みたいなのがあれば」に繋がってくる。




「動画を観る前から決まっていた」というのは、例のカノンの動画。
つまりホリエモンが「ピアノ教室(対人間同士の繋がり)」と言ってる理由も、ココに集約されると思う。









僕なら、どの様にコンサルして、どのようなホームページを作るのか?
僕なら、やっぱり挫折とか、なんでこのサービスを始めろうと思ったのか?みたいなところをストーリーにする。
- 本家の高田さんと同じで、熱い気持ちでアプリを作ったのだから、これを主軸
- ホリエモンのアドバイス通り、サブスク型にする
- 利益の最大化を図るため、オンラインで「複数のお客様」を相手に出来るシステムを作る
- ホリエモンのアドバイス通り、やはり「人対人」なので、自分の地元で「料金を高めに設定して」マンツーマンのピアノ教室も行う
- 始まりが「挫折した人たちにもピアノの楽しさをわかって欲しい」なので、感情を全面的に出す
- 利益を最大化するため、ピアノを挫折した高齢の富裕層の方たちをターゲットにする
取り敢えずは、僕が考えた「利益を最大化させるための戦略」で走ってみて、あとは軌道修正を繰り返し、PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を行っていく。
見本サイトは、イメージをお伝えするために作ったものです。作り込みは6割ほどで止めています。とくにスマホで見たときに、細かいところまで直しきれていない場合があります。ご了承のうえ、ご覧ください。
長くなりましたが、ストーリーというものが、どれだけ人を動かすのかという話でした。持っている技術や商品が同じでも、どこから話し始めるかで、届き方はまるで変わります。
お読みいただきまして、ありがとうございました。健康第一、笑顔で頑張っていきましょう。
それではお仕事行ってらっしゃい!



