値段を10%上げると、粗利は33%増えます

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お仕事お疲れ様です!いつもお読みいただきましてありがとうございます。
嘉麻市のホームページ制作会社『ネクストワンどっとコム』の原です。

上代(お客さんに出す値段)を、なんとなく決めている方は、上代や金額がビジネスにもたらす本当のインパクトを、まだ知らないだけだと思います。

なんとなくだけど、「上代の値上げ率と、利益のパーセンテージは同じ」という感じで考えている人も、多いのではないかと思います。

結論から言えば、

『違います』

上代を10%上げれば、
粗利は33%増えるんです。

この記事を読むと、上代を適当に決めてはいけないということと、「ほんのこれくらい」の値上げが、利益にどれくらいのインパクトを持つのかを、分かっていただけると思います。

忙しいのに、利幅がない。お客さんが増えれば増えるほど忙しくなるのに、利益が残らない。

『売上は幻想、利益こそ現実』

これは、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの格言です。

売れている会社(人)、人気のある会社(人)ほど、商品のパターンや、サービスの中身、商品の数が増えていく、という皮肉があります。

これは、手を抜いているから起きることではありません。むしろ逆で、頑張っているからこそ起きることなんですよね。

お客さんに「こんなのもある?」と聞かれたら、応えてあげたい。せっかく来てくれたんだから、断りたくない。その優しさと真面目さが、商品を一つ、またひとつと増やしていきます。

そして、気づいたときには、よく売れる商品も、ほとんど売れない商品も、同じだけの時間と手間をかけて回している。忙しさだけが増えて、利益は薄く広く散らばっていく。

売れはじめ商品やサービスが3種類人気が出る商品やサービスが6種類今商品やサービスが12種類よく売れるものあまり売れないのに、時間と手間がかかるもの(数はイメージ)

これが、このあと話すパレートの法則とエントロピーの法則が重なったときの姿です。

そこで今日は、なぜ商品を絞って、単価を上げたほうがいいのか?という話をします。

この話には、ダイレクト・レスポンス・マーケティング(見た人から反応が返ってくるように作り、その反応を見て直していく売り方)のセオリー(決まりごと)が、いくつも重なってかかってきます。なので、次の順番で説明しますね。

値段を10%上げると、粗利はどう変わるのか?

上代を10%上げても、粗利は10%ではなく、33%増えます。

原価は1円も変わらないので、上げた2,000円が、まるごと粗利に乗るからです。

1個の粗利は、6,000円→8,000円。
1.33倍です。

この計算の前提(2つ)

1個20,000円で月に250個(月商500万円)、粗利率30%(原価は1個14,000円)のお店の場合で、次の2つを前提にしています。

  1. 売れる数は、250個のまま
  2. 仕入れ値(原価)は、1個14,000円のまま

この前提には、反論があると思います。図のあとで、考えられる反論を3つ、先回りして解決しておきます。

18,000円のとき 原価 350万円18,000円のとき 粗利 100万円20,000円のとき 原価 350万円20,000円のとき 粗利 150万円22,000円のとき 原価 350万円22,000円のとき 粗利 200万円原価 350万円粗利 100万円売上 450万円粗利 −33%18,000円10%下げる原価 350万円粗利 150万円売上 500万円今の粗利20,000円今のまま原価 350万円粗利 200万円売上 550万円粗利 +33%22,000円10%上げる
原価(変わらない)粗利(手元に残る分)

考えられる反論を、3つ先回りして解決しておきます

反論1「値段を上げたら、お客さんが減るやろ?」

減るかもしれません。では、どこまで減っても大丈夫なのかを計算してみます。

今20,000円・250個粗利 150万円22,000円に上げる188個(約25%減)粗利 150万円18,000円に下げる375個(1.5倍)粗利 150万円

粒1つが、約10個。どれも、残る粗利は同じ150万円です。

22,000円に上げて、お客さんが減ったら?

今 250個→188個

売れれば、今と同じ150万円の粗利が残ります。今より62個、約25%少なくても大丈夫です。

18,000円に下げたら?

今 250個→375個

売らないと、今と同じ150万円になりません。今の1.5倍です。

最悪のケースを考えても、『接客回数が減って(1個=1回の接客として、月250回→188回。62回、約25%減る)、利幅は同じだから、リソース(時間とお金とスタッフ)が割ける』というメリットがあります。

この、空いた時間を利用して、後で触れる『売上の8割を占める2割の物』にリソースをかけて『磨く』という選択もできます。

それに、値上げで離れていくとしたら、まず、サービスではなく料金で来ていたお客さんです。

このあとの「パレートの副産物」で話しますが、悩みの種の8割を持ってくるのも、その層です。

4人に1人が離れても、
粗利は変わらず、手間は減る。

値下げは逆に、1.5倍売らないと追いつきません。

そもそも、本当のファンは、
値段なんて比べていません。

たとえば僕は、一蘭がまだ1号店で「日本一狭いトイレ」を打ち出していた、ボロボロのお店だったころから通っています。20代の中ごろからなので、もう30年ほどになります。

最近、替え玉が210円から230円になりました(時間帯や店によって違うようです)。

でも、250円になろうが、270円になろうが、僕はたぶん気にしません。

一蘭にとって、僕はロイヤルカスタマー(何があっても通い続ける、いちばん大事なお客さん)なんです(笑)

だから、値上げに神経質になりすぎなくて大丈夫です。

ファンは、気にしません。

物価が上がって利幅がなくなっても、「お客様のために」と値段を据え置く。その気持ちは尊いと思います。

でも、ファンにとっては、お店が無くなるほうがずっと嫌なんです。

一蘭が「お客様のために」と600円でラーメンを出し続けて、潰れてしまうほうが、僕はよっぽど嫌です。

たとえ替え玉込みで2,000円になったとしても、僕は一蘭が食べたいんです。

反論2「値段を上げたら、仕入れも変わるやろ?」

仕入れ値は、仕入れ先との取り引きで決まるものです。自分の売値を上げたからといって、上がるわけではありません。

むしろ、売上が上がって利益が増え、手元のお金に余裕ができれば、まとめ買いや支払いの条件で、仕入れ値が下がる可能性だってあります。

そうなれば、粗利はこの図よりもさらに増えます。今回は分かりやすくするために、その変化は入れていません。

反論3「だって、今の金額で売れてないのに、値上げとかしたら売れるわけないやん」

では、売れないのは、本当に金額のせいでしょうか?

僕の見立てでは、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの視点で上代を決めている人や会社は、ほとんどいません。

その金額そのものが、
なんとなく決まっています。

「ライバルがこのくらいだから」「仕入れ値がこれだから」「一般的にこのくらいだから」と決めている、ということです。

松竹梅の考え方などを使って、値段そのものを組み立てて、初めて「売っている」と言えます。

1,000円で売っていて、売れない。じゃあ、750円にすれば売れるかも?

売れない理由を、
お金のせいにしてはいけません。

むしろ、本当は1,500円で売れる物かもしれません。ダイレクト・レスポンス・マーケティングの戦略で、見せ方を変えれば。

売れないのは金額のせい、と決めつけない。

僕は、売れない理由のほとんどは金額ではなく、マーケティングをしていないことだと見ています。

『誰も知らない商品は、無いのと同じ』

こんな格言があります。どんなに良い商品でも、どんなに正しい値段でも、知られていなければ、この世に無いのと同じです。

値段売上原価粗利1個の粗利粗利率今との差
18,000円(10%下げる)450万円350万円100万円4,000円22.2%−33%
20,000円(今のまま)500万円350万円150万円6,000円30.0%−
22,000円(10%上げる)550万円350万円200万円8,000円36.4%+33%

では、どの商品の値段を上げるのか?(パレートの法則)

ここで、パレートの法則(80対20の法則)が出てきます。

粗利の8割は、2割の商品と、2割のお客さんから生まれている、という考え方です。

パレートの法則は、どこにでも働いている

パレートの法則は、
重力と同じ、普遍の法則です。

リンゴが木から落ちるのは、東京でも嘉麻市でも同じです。

それと同じように、パレートの法則は、仕事だけでなく、人生にも、プライベートにも、趣味にも、全部に当てはまります。

  • 仕事電話やメールのやり取りを思い返すと、相手はいつも、決まった数人ではありませんか?
  • プライベートスマホのアプリ。何十個も入っていても、毎日開くのは、決まった数個ではありませんか?
  • 趣味本棚の本。何度も読み返すのは、何十冊のうちの、決まった数冊ではありませんか?
  • 人生本当に困ったときに頼れる人。知り合いの数に比べると、ほんのひと握りではありませんか?

8対2は、ぴったりの数字ではありません。9対1のことも、7対3のこともあります。

でも、「一部が、大部分を生む」という偏りは、どこにでも必ず出てきます。

ダン・ケネディの「重力」の話

ダン・ケネディは、著書『レネゲイド・ミリオネア』の第1章で、こんな話をしています。

「空を飛べる」と、どれだけ熱い情熱を持っていても、ビルの屋上から飛び降りれば、重力の法則どおりに地面に落ちる。
情熱が2でも100でも、結果は同じ。
ビジネスにも、重力と同じように、厳格な経済の法則がある。

やる気と情熱は、大前提です。

そのうえで、法則を知っているから、やる気と情熱が強みになります。

法則と逆向きに走っていたら、情熱が強い人ほど、早く、遠くへ外れていきます。

この法則を無視することは、
「終わりの始まり」を意味します。

このあと話す「ラクダの鼻」が、その始まりの姿です。

値段を上げるのは、その2割の商品です。

商品・お客さんの数 2割 8割生まれる粗利 8割 2割橙色の2割(バラ)が、粗利の8割を作っている
バラ=2割粗利の8割を作る雑草=8割粗利の2割しか生まない。ここに水をあげない

たとえるなら、庭にバラの花と雑草が生えているようなものです。

バラが、粗利の8割を作る2割。雑草が、2割しか生まない8割。

雑草に、水をあげてはいけません。

つまり、2割しか生まない8割に、リソース(時間、お金、スタッフ)をささげてはいけない。

水は、バラにだけあげます。

悩みの8割は、2割のお客さんから来る(パレートの副産物)

ここで、もう一つの副産物があります

ネガティブな部分にも、当然パレートの法則は成り立ちます。

ビジネスの悩みの種の8割は、
2割の質の悪いお客さんがもたらす

サービスではなく、料金で来ているような人。「あそこはいくらだった」とか、「こんなに高いお金を出しているんだから、もっと何かしろ」とか。

美容室やネイルサロンでいうと、クーポンを渡り歩く、いわゆる「ホットペッパー渡り鳥」の層です。

値段ではなく価値で打ち出すと、この層は自然とフィルターされます。

粗利の8割を作る2割に集中することは、悩みの8割を作る2割から離れることでもあります。

その客層は、自分のメッセージが引き寄せている

少し耳の痛い話をさせてください。

「うちには、金額のことばかり、値下げのことばかり言うお客さんしか来ない」と思っているかもしれません。

でも、その客層を引き寄せているのは、自分の打ち出し方(メッセージ)かもしれません。

安さを打ち出せば、
安さで選ぶお客さんが来ます。

【目指すべきは、
自分が信じるものを信じる人と
ビジネスをすることだ】

サイモン・シネックが、2009年のTEDトーク「How great leaders inspire action」で語った言葉です。

上代を上げることに抵抗がある気持ちも、よく分かります。

ただ、悩みの種の8割を持ってくる2割のお客さんを切らずにいるのは、ほかの誰でもなく、自分の判断です。

そこには、自分にも責任がある。そう考えたほうが、打つ手が見えてきます。

質の悪いお客さんに媚びると、どうなるのか?(ラクダの鼻とエントロピーの法則)

質の悪いお客さんに媚びると、「ラクダの鼻」になる

アラブのことわざとして伝わる話があります。

寒い夜、ラクダが「鼻だけテントに入れさせて」と頼む。許すと次は頭、次は前足。最後は体ごと入ってきて、テントの主が外に追い出される。

質の悪いお客さんに媚びると、会社がこの状態になります。流れは、こうです。

  1. 数字で分析しないまま、なんとなく全部のお客さんを大事にする
  2. だから、「売上の2割しかもたらさない8割のお客さん」も、「悩みの種の8割を持ってくる下位2割のお客さん」も、捨てられない
  3. その結果、売上の2割しかもたらさない8割にも、時間とお金とスタッフを均等に割く
  4. 質の悪いお客さんの「もう少し安く」「これもやって」に応えるうちに、鼻だけのつもりが、テントごと取られる
  5. そこにエントロピーの法則が重なる。無秩序に散らばり、商品やサービスはどんどん増えて、リソースはどんどん無くなっていく

利益が残らないのは、
サボっているからではない。

この流れの中にいるからかもしれません。

ここだけは、念を押させてください

パレートの法則は、
直感や経験値に反します。

人は無意識のうちに、2割しか利益を生まない8割を捨てきれません。そして、その8割にも同じように時間とお金とスタッフを割いてしまいます。

知っていても、普通の感覚ではできない。直感や、これまでの経験と逆のことだからです。

意識してやらないと、いつまでも全部に均等に配り続けることになります。

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放っておくと、混ざって薄まる(エントロピーの法則)

コーヒーにミルクを入れると、放っておいても勝手に混ざって、二度と分かれません。

これが、エントロピーの法則です。

エントロピーの法則は、
物理の法則です。

正式には「熱力学の第二法則」と呼ばれる、自然のきまりです。放っておくと、すべてのものは散らばって、ばらばらになっていく。そして、ひとりでに元の形に戻ることはありません。

人の気合いや根性とは関係なく、そうなるようにできているんです。

会社の集中も同じで、放っておくと、大事な2割がその他の8割に混ざって薄まり、どれが大事だったか見えなくなります。

だから、定期的に分け直します。

入れた直後混ざりはじめもう分かれない

利益を上げる流れ

  1. 粗利の8割を作る2割を見つけるただし、自分一人では見つけにくい。社長の頭の中の「2割」は、思い入れで選ばれていることがあるからです。瓶の中からは、瓶のラベルは読めません。
  2. その2割に向けて、メッセージを打ち出す粗利の8割を作っている2割のお客さん。その人たちに向けて、もしくは、その人たちと同じ属性の人が来るように、メッセージを打ち出します。ホームページで言っていることと、売っている商品やサービスに、一貫性を持たせます。
  3. その2割の単価を上げる上の図のとおり、10%上げるだけで粗利は33%増えます。
  4. 磨いて、繰り返す雑草に水をあげない。混ざったら、また分け直す。

まず、今のラインナップを真剣に見てください

今の商品のラインナップ、サービスのラインナップを、一度、真剣に見てください。

たとえば、1年に1つしか売れないモデルやサービスが、いくつもあったりしませんか?

その「1年に1つしか売れないモデルやサービス」がいくつもある。こんなケース、多いのではないでしょうか?

つまり、雑草に水(人や時間やお金という、限りのある資源)をあげているわけです。

年間の売上や粗利の8割を占めている商品やサービスを探して、それが

どうしたら、
あと10%値段を上げられるだろうか?

を考えるんです。

最後に

これは、ダイレクト・レスポンス・
マーケティングの基本中の基本です。

このベースがあって初めて、USP(ほかではなく、ここを選ぶ理由)、メッセージ、オファー(お客さんに出す取り引きの条件)、オトリを使った値段の決め方(松竹梅)など、たくさんの考え方を、その会社に一つずつ合わせていって、最適な答えを見つけていくのです。

そして、もう一つだけ。値段を上げる、商品を絞る。その先で大事になるのが、とにかく「異質なもの」を作ることに、意識を向けることです。

これも、ダイレクト・レスポンス・マーケティングを知らないと、できません。知らないと、みんなと同じように「(ライバルより)より良い」ばかりを目指してしまうからです。

僕のホームページも、そうです。めっちゃ暑苦しくて、汗くさい感じじゃないですか?(笑) あれも、わざとです。カッコよく整ったホームページが並ぶ中で、ひとつだけ違うものにするためです。

なぜ「異質」が効くのか? そのヒントは、サバンナにあります。

サバンナで生き残るには、いつもと同じ景色より、「昨日と違う何か」に先に気づく必要がありました。

人の目は、今でも
「異質なもの」にしか反応しません。

くわしくは、下の説明の中で話します。

DRMの根幹にある考え方

DIFFERENT IS BETTER THAN BETTER.

「違うこと」は、「(ライバルより)より良い」よりもベターなのだ。

サリー・ホッグズヘッド

BETTER、BETTER、BETTER… どこまでも比べられる DIFFERENT 比べようがない

これはDRMの根幹の考えとして広まっている概念です。

DRMを知らない場合

DRMを知らないと「(ライバルより)より良い」、つまり改善や機能の追加ばかりに気を取られます。

売れていればなおさらです。

「より良く」を続けると、たいてい、こんな順番で進みます。

  1. 機能を足す。品質を上げる。品数やサービスを増やす。
  2. ライバルも同じところを見ているので、同じように足してくる。
  3. お客さんから見ると、どこも同じに見えてくる。
  4. 最後は「どこが1番安いか?」の勝負になる。これをコモディティ化(どこで買っても同じと思われ、値段でしか選ばれなくなること)と言います。

「より良い」の行く先は、「他社より1円でも安いか?」の価格競争です。
改善は、終わりの始まりなのです。

試しに、Amazonで「USBメモリ」「4Kモニター」「ケーブル」のようなものを探してみてください。どれを見て選びますか? 機能ですか? たいていの人は、まず「1番安いやつ」を、優先順位の1番目に持ってくるのではないでしょうか?

でも、その「USBケーブル」の中に、「ピンクで、スタッズ付きの、トゲトゲしたもの」があったら、つい目がいきますよね(笑)(売れるか売れないかは置いておいて、あくまでたとえです。)

「より良く」の競争は、ゴールの無い追いかけっこです。どれだけベターにしても、同じ土俵にいる限り、すぐに追いつかれて、比べられます。

人の目は、「昨日と違う何か」を探している

人には、闘うか逃げるかを一瞬で決める本能があると言われます。1915年に、アメリカの生理学者ウォルター・キャノンが「闘争か逃走か(ファイト・オア・フライト)」と名前を付けました。

サバンナで生き残るには、いつもと同じ景色より、「昨日と違う何か」に先に気づく必要がありました。草の揺れ方が違う。音が違う。においが違う。そこに気づけた人が、生き残ってきました。

だから人の目は、いまでも「同じもの」を素通りして、「違うもの」にだけ止まります。ベターを重ねた「少し良いもの」は、同じ景色に見えて素通りされます。目が止まるのは、違うものだけです。

出典:Wikipedia「Fight-or-flight response」

サリー・ホッグズヘッドの説明

サリー・ホッグズヘッド本人は、次のように説明しています。(以下は僕がサリー・ホッグズヘッドの言葉より構成したモノです。)

  1. It's not enough to be good. Or better. Or even the best.

    1行目良いだけでは足りない。「(ライバルより)より良い」でも、「(ライバルの中で)最高」でも足りない。

  2. It's good to be better, but it's better to be different.

    2行目「(ライバルより)より良い」ことは良い。だが、「(ライバルと)違う」ことの方がもっと良い。

  3. DIFFERENT IS BETTER THAN BETTER.

    3行目(つまり)「違うこと」は、「(ライバルより)より良い」よりもベターなのだ。

  4. "Better" is not better. It's worse.

    4行目「(ライバルより)より良い」は、ベターではない。むしろ、悪い。

*サリー・ホッグズヘッドは、原文で"Better" にカッコを付けて「より良くなろうとする競争」を名詞っぽく扱っています。ですので、あえて「より優れている」ことを「ベター」にしています。

DRMを知っている場合

DRMでは、戦う土俵そのものを変えます。会社の中にすでにある「違い」を見つけて、言葉にして、見せる。違うものは、比べようがありません。

「もっと良く」を足す前に、「何が違うのか?」を探す。ベターの競争から降りることが、値下げをしないで選ばれる、いちばんの近道です。

たとえるなら、井上尚弥に勝つには

井上尚弥(ボクシングで4つの階級の世界王者になった選手)に勝つためには、「ボクシングの練習」を、井上尚弥より「より」してもダメということ。

柔道、キックボクシングで勝負する。つまり、戦う土俵を変えること。

比較をされない所を選ぶということが、大事なのです。

出典:Wikipedia「井上尚弥」

前提として、知っておいてほしい言葉

【見込み客を、
ソファに寝そべった巨大なナマケモノだと思え。

動くのが面倒で、
電話はほんの少し手の届かない所にある。

あなたのオファーは、
そのナマケモノを「今すぐ」
動かすものでなければならない。】

ダン・ケネディの言葉として伝わる一節です。

ビジネスをするときの、すべてのお客さんは、これだと思ってください。ここが前提です。

僕も、さっきのAmazonの話のように買い物をしているときは、完全にこのナマケモノになっています(笑)

誰でも、消費者の側に回ったら、こうなる。そのことを、肝に銘じておく必要があります。

※売れる数と原価が変わらないとした、単純化した計算の例です。この通りの利益をお約束するものではありません。

ここまでが、なぜ商品を絞って、単価を上げたほうがいいのか、という話でした。

お読みいただきまして、ありがとうございました。健康第一、笑顔で頑張っていきましょう。

それではお仕事行ってらっしゃい!

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